現実の空間では、光源から直接届かない場所でも、壁や床で反射した光によって少し明るく見える。このような効果を単純化したものが環境光である。環境光は、特定の方向を持たず、周囲から均一に届く光として扱うことが多い。シェーディングモデルでは、環境光反射率と環境光の強さを掛け合わせて、面全体に一定の明るさを加える。厳密な間接光ではないが、簡単な計算で自然さを補う役割がある。
CG制作では、影の部分の明るさを調整するために使われる。環境光が強すぎると立体感が弱まり、弱すぎると影が黒くつぶれやすい。
ゲーム開発では、安価な照明表現として利用される。屋外の全体的な明るさや、影の中の最低明度を決めるときに使われることがある。
環境光は、方向を持たない近似的な光として扱う。間接光を簡単に表すための成分であり、厳密な反射計算とは区別する。