運動視差は、見る人やカメラが動いたときに、近くの物体ほど大きく動いて見え、遠くの物体ほど小さく動いて見える現象である。左右の目の差を使う両眼視差とは異なり、時間的な見え方の変化から奥行きを判断する。
移動しながら景色を見ると、近くの木や看板は速く流れ、遠くの山はゆっくり動くように見える。この相対的な動きの違いが運動視差である。人間はこの情報から、物体の距離や空間の広がりを感じる。CGでは、カメラ移動、スクロール、背景レイヤの動きによって運動視差を表現できる。
CG制作では、カメラワークや背景レイヤの動きを調整することで奥行きを作れる。2Dアニメーションでも、手前と奥のレイヤを異なる速度で動かすと立体感が出る。
ゲーム開発では、横スクロール背景の多重スクロール、3Dカメラ移動、VRでの頭部移動などに運動視差が関係する。奥行き感を高める一方、動きが強すぎると酔いやすくなる。
背景レイヤを作るときは、手前ほど速く、遠景ほど遅く動かすと自然な奥行きが出る。VRでは頭の動きに対する表示遅延を小さくすることも重要である。
運動視差は、視点移動による見え方の変化から奥行きを感じる手がかりである。両眼視差は左右の目の画像差であり、仕組みが異なる。