メディアンフィルタは、注目画素の周囲の画素値を並べ、その中央値を出力する非線形フィルタである。平均を使うフィルタとは異なり、極端な値に引きずられにくい。点状のノイズを減らしながら、エッジを比較的残しやすい処理として知られる。
メディアンとは、値を小さい順に並べたときの中央の値である。メディアンフィルタでは、たとえば3×3の範囲なら9個の画素値を並べ、5番目の値を出力する。極端に明るい点や暗い点が混ざっていても、その値が中央値にならなければ出力に直接反映されない。そのため、ごま塩状のノイズに強い。一方、線形フィルタのように係数を掛けて足す処理ではないため、処理の分類としては非線形フィルタになる。
CG制作では、写真素材やスキャン画像に含まれる孤立したノイズを減らすときにメディアンフィルタの考え方が役立つ。単純なぼかしよりも輪郭を残しやすいが、強くかけると細部の形が変わることがある。
ゲーム開発では、カメラ画像やマスク画像、ノイズを含む入力画像の前処理でメディアンフィルタを使うことがある。並べ替えが必要なため、平均化フィルタより計算が重くなりやすい点に注意する。
3×3範囲の9個の値をソートし、中央の値を選ぶ処理として実装できる。高速化したい場合は、値の範囲が限られるグレースケール画像でヒストグラムを使う方法もある。
メディアンフィルタは、中央値を使う非線形フィルタである。平均化フィルタのように平均を取るのではない。点状ノイズへの強さと、輪郭を比較的残しやすい点を覚える。