CG用語集トップ > 第1章 基礎・座標・色・ディジタル画像
3点透視は、消点が3つ現れる遠近法の図法である。箱形の物体や建物を斜め上・斜め下から見ると、横方向、奥行き方向、上下方向の平行線がそれぞれ別の消点へ向かうように見える。1点透視や2点透視よりも強い奥行きや高さの印象を表しやすい。
透視図法では、実際には平行な線でも、画面上では遠くへ行くほど一点へ近づくように描かれる。この一点が消点である。3点透視では、3方向の平行線群がそれぞれ別の消点を持つ。たとえば高い建物を下から見上げる構図では、左右方向や奥行き方向だけでなく、垂直方向の線も上方の消点へ向かう。
重要なのは、3点透視が投影法そのものの名前ではなく、透視投影によって得られる図の見え方を分類する語である点である。投影面に対してどの方向の線が平行に見えるかによって、消点の数は変わる。検定では、1点・2点・3点の違いを消点数で整理すると判断しやすい。
CG制作では、建物、塔、巨大な機械、長い通路などを迫力ある構図で見せるときに3点透視の理解が役立つ。カメラを上向きや下向きに傾けると、垂直方向の線まで収束して見えるため、被写体の高さや圧迫感を強く表現できる。
ゲーム開発では、都市背景や巨大ボス、見上げる建造物の演出に関係する。実装ではカメラの位置・向き・画角が見え方を決めるが、検定対策ではまず消点数による図法の違いを押さえる。
高層ビルを地面近くから見上げる画面では、左右方向と奥行き方向に加えて、縦方向の線も消点へ向かう。プレイヤーに巨大さを感じさせたい場面では有効だが、遠近感が強すぎると形状の正確な比較には向かない。