CG用語集トップ > 第1章 基礎・座標・色・ディジタル画像
標本化は、連続的な画像を有限個の点で取り出す処理である。画像の位置方向を離散化する処理と考えると理解しやすい。たとえば、投影面上の明るさを格子状の点で読み取ることで、画像を画素の集まりとして扱えるようにする。量子化とは処理対象が異なる。
自然界の画像は、位置ごとに連続的に変化する光の分布として考えられる。コンピュータで扱うには、すべての位置を無限に記録するのではなく、一定間隔の点で値を取り出す。この処理が標本化である。標本化によって、画像は格子状に並んだ点の集まりとして扱えるようになる。標本化の細かさは解像度と関係し、標本点が少ないと細かい模様や輪郭を十分に表せない場合がある。
CG制作では、画像の解像度やテクスチャの細かさを理解する基礎になる。標本化が粗いと、細かい形や模様が失われたり、ギザギザが目立ったりする。
ゲーム開発では、テクスチャ解像度、画面解像度、レンダーターゲットのサイズなどに関係する。どれだけ細かく画像を記録・表示するかは、画質と処理負荷の両方に影響する。
テクスチャ解像度を下げると、画像を構成する標本点が少なくなる。これによりファイルサイズや処理負荷は下がるが、細部は失われやすくなる。
標本化は位置方向の離散化、量子化は値方向の離散化である。標本化と量子化を混同しないことが検定対策上重要である。標本化定理やエイリアシングにもつながる用語である。